「ブルトン、あるいはシュルレアリストにとっては、キリスト教以前の魔術的な力の方が、
あくまでも重要なのである。キリスト教がその消失に力を貸した(つまりキリスト教が破壊した)
キリスト以前の「超自然性」が貴重なのだ」
「サン=マルタンをはじめとするキリスト教的神秘思想がボードレール・バルザック、そしてブルトンにも影響」
(「聖ヨハネによる」グノーシス的息吹きのかかった「福音書」を重視・・?)
アルフレッド・ジャリ『ユビュ王』『フォーストロール博士』
・・・瀧口修造『ユビュ図像学入門』『ユビュの顔』(みすず書房刊『コレクション・瀧口修造』にも収録。
精神分析のジャック・ラカンも、シュルレアリスム・バタイユともに親しい。
→バタイユ「彼は孤立した個人で、世界は彼の病なのだ」
哲学者ポール・リクール『解釈について―フロイト試論』(『フロイトを読む』久米博訳)
「3人の懐疑の巨匠達」マルクス、フロイト、ニーチェ。「この三人に共通な意図に遡ってみるなら、そこに見出されるのは、まず意識を全体として、<虚偽>意識とみなそうとする決意である。(この三人以後)、事物について懐疑を抱いた後に、われわれの意識について疑いを抱き始めたのである」
「三者とも、まず意識の幻想について疑惑を深くすることからはじめ、暗号解読の策略を働かせつづけ、いずれも<意識>の中傷者となるどころか、逆に意識を拡大することをめざすのである」
ミシェル・フーコー
「フロイトとニーチェ以来、人は自己の奥底にあらゆる心理を否認する地点を見出す」